起業はようい?
古代日本から
古代日本を振り返ると、縄文時代にはかなり交易があったことがわかっています。今でいうインフラとネットワークが存在していたのでしょう?稲作もはじまり、弥生時代に入ってからは、これまでの狩猟などの自然経済から稲作の生産経済に大きく変わりました。
独立と起業
私たちの祖先は、今から約2000年以上も前から何かしらの経済行動を行ってきたことがわかります。その血が脈々と流れる私たち子孫は、ブログの最初に記載したように、小学生でもなんちゃってビジネスがなんとなくできてしまうんです。
ちなみに、ここでいう起業は「コトをおこす」ことですので、「サラリーマンを辞めて独立する」とは大きく違います。独立は、よくいうフリーランスという働き方を呼ぶ方が多いですね。
確かに独立の方が“決断”と“スキル”を持ち合わせていれば容易にできます。
では起業するのはどうなのでしょう?
起業は容易?
昔と比べて起業することは確かに容易です。
中小企業庁が発行している中小企業白書2016をみると、2012年―2014年の間で開業したのが7.2万者とのことで、ちょっとした起業ブーム感がありますね。
しかし、その裏側では廃業者数が4.8万者なので、起業は容易でも継続は容易ではないようです。
起業するためには、資金面やメンタル面ででも用意が必要なんです!
つづく
続きを読むニーズとウォンツ
前回の続き
下請から1匹10円で仕入れることを決め、3日ほどで50匹は集まった。仕入は現金取引なので、いわゆる「現物取引」であるため「先物取引」と比べれば、メリットもデメリットも少ないが、実際にはこの一回だけでカブトムシの卸業は辞めている。予想がつくと思うが商品は生き物であるがゆえ寿命という期限付きである。よってリスクだけは持ち、仕入数が販売数より上回ってしまったからである。
小学生で単純にバカだからだと思うが、「カブトムシ以外に欲しいものは?」と聞き取りをし、天然のナメコやクルミを販売を決めた。
ニーズとウォンツの違い
夏休みと行動力のある子供ができることを、自社の強みのサービスと考えれば、まさに「シーズ(Seeds)」といえる。またここでの需要は、怪しいおっさんではあるが確かな消費者としての「ニーズ(Needs)」であることは間違いないのである。
提供した商品は変わったが、中学3年までこのビジネススタイルで5年間近くできたのは、おっさんのニーズというのは、実は消費者の本質の欲求である「ウォンツ(Wants)」を捉えていたからだと今は推測できる。
私たちがビジネスを行う上で、顧客ニーズをリサーチし事業を組み立てる場合が多いが、実はニーズではなくウォンツを見極める必要がある。
例えば、観光立国日本はインバウンド病に侵されたかのように「フリーWi-Fiの提供」が訪日外国人観光客の最大のニーズと考えている。フリーWi-Fiは、通信事業社やコンビニ、コーヒースタンドなど充分なほど提供されている。しかし、アンケートでは日本にはフリーWi-Fiがないと答える。
確かにフリーWi-Fiはインバウンドの重要なニーズではあるが、本質は一元化された認証方法でどこでも繋げることや、繋いだときの新鮮な情報が豊富か、良質なサービスが提供されていないからなのではないか。つまり、ウォンツを検証しないままニーズに踊らされていると感じてならない。
ビジネスのはじまり
誰もが「こんなことやったら儲かるんじゃね?」って思う時は1度はあるだろう。
自分も振り返ると小学生の時に、いまでいうベンチャー企業らしきものを立ち上げた。
小学校5年、男の子は夏休みとなるとクワガタやカブトムシなどの昆虫採集に熱中していた。それに代わるテレビゲームなどはなく、インベーダーゲームが喫茶店にあった程度の時代である。
色々なことを振り返りながらゆるいビジネスを考えてみる。
ベンチャーのはじまりは偶然である。
夜に水銀灯に集まったカブトムシを採るのではなく、朝早起きして、誰も踏み込んだこのない、河川敷の密林の中の柳の木を目指す。草木は自分の背の2倍もあり、もしかしたら戻れないかもと不安がよぎるほどだった。
予想通り、数本の木には、クワガタやカブトムシが数匹ずつ群がっており、図鑑の表紙にでもなりそうな光景は、子供ながらも興奮した記憶がある。
街のデパートに売りに行こう!
夏休み入ってすぐ、年の離れた兄に連れられて、街の映画館で東映まんがまつりとやらを観に行った帰りに、バス停があったデパートに、オスとメスのカブトムシが入った虫かごが、積み重なっていて、それを目にしたとき「カブトムシを買うやつがいるんだ・・・。」
十数匹のカブトムシを入れた段ボールに呼吸用の穴を無数に開け、自転車の荷台に縛り付けて、15㎞の道のりを無言でペダルを踏んだ。もちろん親には内緒である。
デパートにつき、昆虫を売りたいと売り子さんに伝えたら、買うことはできないけど、裏にいる人に相談したら?とのこと。その裏にいる人というのが、ビジネス的に話せば、自分にとっては“専門商社”つまり”卸業者”となる今思えば怪しいおっさんである。
50匹単位だったら買ってやる。
50匹単位であればオス30円、メス20円で買ってくれるという。高いか安いかより、ホームランバーが30円だったので、好きなだけ食える富に鼓舞した。
問題はそこからである。実際、カブトムシを毎日とるのは数匹がやっとで、50匹を採るのは至難の業。そこで、後輩たちを呼び、取引を行うこととした。後輩といっても小学校4年生以下の子供達であるが、なんてたってカブトムシがホームランバーに化けるのである。
さて、ここでビジネススタイルを見極める
算数できれば、いくらで買っていくらで売るかは子供でもわかること。
しかし、ここで重要なのは、カブトムシを後輩(下請業者)から1匹10円で仕入れるのか。または、30円のホームランバーを労働対価のアルバイト費(自社雇用)として、3匹以上の採取を見込むかである。
仕入は、販売量に合わせ仕入量も変えることができるが、売れない場合、多額の在庫を抱えることとなる。
雇用は、人材によっては期待以上の生産性が上がるが、もし売れなくなると人件費がかさみ、資金繰りが出来なくなる。
自分のビジネスがどちらがいいのか!見極める必要が出てくる。
また次回へ
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